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ワカのサンキューブログ
ロンドンのオフィス文化:在宅勤務
今週やっと雨が降りだし、いつものロンドンらしさをとりもどしています。私のにわか晴れ女パワーも異常気象もやっぱりロンドンの雨空には勝てなかったわけです。

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さて先々週、ロンドンの社会人は同僚も友達も家族もひっくるめて交流するっていう内容のことを書きましたが、そのすぐ後にその文化を象徴するニュースがイギリスを駆け巡りました!
http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-15300751

防衛大臣リアム・フォックスの辞任のニュース。なんとその理由が過去18回の海外出張に友人を連れていっていたと!!!その旅費はどっから出たんだとイギリス中を騒がせました。この友人、フォックス氏のかつてのフラットメイト(共同生活をしていた)で結婚式の友人代表も務めた方とのこと。フォックス氏は辞任のスピーチで、公私混同したことを反省しつつも何も悪いことはしていないと開き直ってました。(汗)

私もかつて某ドイツ企業の友達の海外出張についていったことがあります。ヨーロッパ人はよく海外出張先でホリデーを取るからです。ヨーロッパって自由だな~とつくづく感じたものです。もちろん、旅費は自分で払いましたけどね。

そうそう自由な働き方と言えば、IPPFの中村さんに会ったことも書かなければ。

ジョイセフはIPPFという巨大な国際NGOとパートナーシップで仕事をしていますが、IPPFの本部はロンドンにあります。主に、性に関する健康と権利を推進している団体で世界180カ国以上に加盟組織を持つ赤十字に次いで世界二位の規模を誇っており、日本政府もODAを拠出しています。

IPPFはロンドンブリッジ駅の近くのとてもひっそりとした裏通りにありました。先日のキャス・キッドソンの本社もそうでしたが、ロンドンのオフィスビルは看板がない、もしくは目立たなくて本当に探すのに苦労します。
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日本人スタッフの中村さんと待ち合わせをして、中を案内してもらい、ランチをご馳走になりました。

中村さんはバースというところに住んでいますが、在宅勤務で週に3日だけロンドンに泊まってオフィスで仕事をしているそうです。先日のキャスキッドソンといい、ホワイトリボンアライアンスといい、ロンドンではどの人に会っても地方に住んで在宅勤務をしているので本当に驚きます。

オフィスに戻ってジェームスに聞いたら、イギリスの法律では雇用主は労働者が週に何日か在宅勤務を望んだ場合断ることができないのだそうです。もちろん、出勤しなければならない例外の業種(金融や小売など)もあるそうですが。

先日ブログで紹介した外務省員アンドリューも、彼が前いた部署ではコンウォールから週2日で出勤していた人がいたと言ってました。
そう言えばイギリス人の友達が九州の実家に遊びにきた時に、週末だけこっちに住んで東京で勤務したら?と言っていて、何の冗談かとおもったけれど、今考えたら冗談じゃなかったのかもな。

実際に統計によると現在イギリスの約5割の企業が在宅勤務を認めているそうです。また、今年に入って政府は来年のロンドンオリンピックでの混乱を避けるため極力在宅勤務をするようにロンドンの企業に呼びかけているとのことです。

80年代に同制度を導入した ブリティッシュ・テレコムによると生産性は20%上がり、病欠も減ったのだそう。

イギリスの在宅勤務制度に関する記事
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-11879241

この国で在宅勤務制度が重要なもう一つ理由は、オフィスがヨーロッパ中に散らばっていることが多いからだそう。極端な話、週に何日かロンドンオフィス、何日かパリオフィス、週末はベルリンの自宅へということもあるのだと。相当出張費に余裕がある企業の話だとは思いますが。グローバル企業ともなればロンドンオフィス勤務で上司はニューヨークにいたり、チームが上海にいたりもするのだと。

このような勤務系体が成り立つ鍵は電話会議です。在宅勤務者がteleworkerと呼ばれるのはそのためです。ロンドンでは今のところどのオフィス行っても電話会議の設備を使っているのを見ます。電話のスピーカー設定と同じですが、電話よりもクリアに聞こえます。参加者は自宅もしくは出張先、海外のオフィスなどから参加します。日本でも海外に進出している企業は頻繁に使っているみたいです。

ですから会議の予定にはいつもwhere(場所)がtelephone conferenceとかskypeと書かれています。

ロンドン⇔ワシントンD.C.+自宅作業者の電話会議の様子。真ん中の黒い機械から参加者の声が聞こえる。
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オフィスではD.C.との時差がすぐにわかるようになっている。
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ではオフィスの自分の席に電話がかかってきた場合はどうなるかというと、何回かなってそのまま自宅もしくは携帯に転送設定するのだそう。そうすれば在宅勤務も可能になるわけです。

ヨーロッパでの在宅勤務制度の流れは今やアメリカにも押し寄せているそうでアメリカ議会は在宅勤務推進法案(Telework Enhancement Act)を可決したばかりだとか。ヨーロッパ→アメリカとくれば、日本に来るのも時間の問題ですね。

既に日本でも在宅勤務制度を取り入れている企業は結構あるみたいですね。
最近だと全日空が週一の在宅勤務制度を始めたのだそう。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/JIREI/20111025/371341/

明日は時間があればオフィスの赤ちゃんと犬の話を書きたいと思います。お楽しみに!
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在宅勤務はちょっとさみしいような。。。
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by joi-waka | 2011-10-28 09:08 | 世界の仲間たち
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