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ワカのサンキューブログ
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インドの結婚事情
インドに来て10日目。インド人のシバジともツーカーの仲になり、
青唐辛子も二車線を4台の車が走る渋滞も、びしょぬれのトイレもとめどないインド英語もだんだん慣れてきました。

村でいただく辛いカレーも美味しい!↓
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今回のインド出張のテーマが「インドの女性差別」なのでブログがその話ばかりになっていますが、貴重な経験をしているのでシェアしたいなと思うのです。都市のスラムや奥地の村で若い女性の家に訪問し話を聞き、お茶をのむという毎日を繰り返し、ほんの一部ではありますがインドの中の差別、カースト制度とか、カーストの外にある最底辺の人々のこととかヒンズー教とイスラム教のこととか女性差別とかちょっとずつ教えてもらっています。

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毎回言いますが、残念ながら今回のインタビューの内容は10月末まで公開できないので、差し障りのない部分をお話しします。
(ただし、ここに書くことはムンバイ市内の一部のスラムとムンバイから北に3時間ほど行ったいくつかのの農村や部族の村で経験したことで、インド全土を象徴するものではありません。)

インドではほとんどがお見合い結婚ですが、これは互いの両親がダウリー(女性が持って行く結婚持参金)などの交渉により決められます。同じカーストで同じ宗教であることが前提となるため、カーストがなかなかなくらならい理由と言われているそうです。現在は法律で禁止されていますが、今でも13歳、14歳の子どもの結婚(児童婚)も行われています。

だからスラムや村での女性の訪問は、全て彼女たちの夫、夫の両親の許可と同席が必要です。しかもほとんどの質問は横に座っている夫の母親か夫が答えるので本人の声をなかなか拾うことができません。女性は夫の両親と住んでいて一日中夫の母親と家にいるので聞き取りをこっそりやることは不可能です。残念ながら女性たちの本当の気持ちは想像することしかできません。

11歳までしか教育を受けず16歳で結婚したヴァリラさんとお姑さんがおばあさん(姑の姑)の写真を見せてくれた。↓
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なぜ女性は発言できないのかシバジの説明
1.女性は結婚するまでは父親か兄弟の言うことを聞かなければならず、結婚後は夫と夫の父親の言うことを聞かなければならないとされている。一生自分の意思を持つことはない。

2. 教養がなく質問にうまく答えられないと思われている(簡単な質問なのでそんなはずはないのだけれど夫が勝手にそう思っている。)

3. いい嫁というのは出しゃばらない、人前で夫や夫の両親を差し置いて話したりしないとされている

1.については彼女たちの名前をみれば一目瞭然だとシバジは言います。女性は結婚するまで名前の後に父親の名前と苗字を名乗ります。
つまり、私の父親がジョン・レノンで、私がウィル・スミスと結婚した場合(そんなことはありえないけど)、私の婚前の名前はワカ・ジョン・レノン、結婚後はワカ・ウィル・スミスとなるわけです。ちょっと例が良くなかったですが、つまり、結婚しようとしまいと女性は常に男性の保護下に置かれているということなのだそうです。(ウィル・スミスだったらいいかとかそういう問題ではないんです。汗。。)
そういえば、インド行きのビザを取る時に書類に父親の名前を書く欄があって驚きました。

2. については、驚くほど多くの男性が、女性はもともと難しいことが理解できないと信じているようです。もし、本当に女性に正しい意思決定ができないとすればそれは中学までしか行かせてもらえず、16歳で結婚させられるからです。今日インタビューした女性は何人も16歳で結婚していて、まわりの友達もそうだと言っていました。女性に教育を与えず、自分で収入を得たり意思決定をしたりできないようなシステムを男性が作っているのだとシバジは言います。

3については、夫の両親の面倒をよくみて、夫の言うことに忠実に、出しゃばることなく、多くの要求をせず、子どもを健康に育てるのがインドの女性が求められている役割で、それ以上のこと、例えば仕事を持ったり意見を言ったりすることは悪とされているのだそうです。

先日もちょっと紹介しましたが、小学校までしか卒業できなかったのでNGOの授業を受けて勉強しているスラムの女の子たちににまた会ってきました。彼女たちにどうしたら女の子たちは男の子たちと同じように勉強を続けることができるようになると思うか、と聞くと、シバジが何日か前に私に言ったことと同じことを言いました。
「私たちが母親になったら男女差別せず、女の子にも教育の機会を与えるようにすること。"change within ourselves" 私たちの中から変わらなければ変わらないと思う。」
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Change within

とっても難しいことに彼女は挑戦しようとしています。シバジも男性である自分がまず実践しなければならないと言っていました。私には同じことができるだろうか。私は日本で彼女、彼らのような生き方をしているかな。私の中から変えて行こうとしている?

スラムの女の子たちへ選択肢(チョイス)と権利(ライツ)について教えているシバジ↓
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自分と向き合う毎日です。
あと一週間。明日はどんな気づきが待っているのかな。
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by joi-waka | 2011-09-19 22:55 | 恋愛とか結婚とか
変わっていくインドと変わらないインド
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昨日のブログにメールなどでコメントしてくださった皆様ありがとうございました。
やっぱり女子の差別って日本だと理解しがたいというのが大半のようですね。
日本の先人たちが今のインドのように苦労して変革をもたらしてくださったことに感謝しなければならないですね。

今日はムンバイから車で二時間半ぐらい北にある稲作の村を訪ねました。インドの農村の女性たちがどのような境遇に置かれてどういう問題をかかえているかを見聞きしてきました。
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今日もどの家でもものすごーく美味しいチャイが出てきました。おかわりしてもいいぐらい美味しいのでついつい飲んでしまいますが、昨日のスラムでの取材同様、トイレに行きたくなり危険です。

本日5杯目のチャイ@インドの農村の家
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今回は極秘ミッションなので取材内容についてブログに書くことができないのですが
どうにかして誰かに知らせたい、と思うほど衝撃を受ける経験をしてきました。
気持ちが熱いうちに書きたいのが山々ですが10月末もしくは11月ごろ、解禁になったら
書きたいと思います。
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さて、取材内容に触れることができないので、それ以外のことを書きたいと思います。

今日取材に同行してくれたのは、IPPFインドのシバジさん。
年齢を聞きたかったのだけれど、聞くと自分も聞かれるので聞けませんでした。(・・);
多分同じぐらいかな?それとも私より若かったりして。
インドの男性はみんなひげを生やしているので年齢不詳。自分より年に見えてもたいがい若かったりします。
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シバジさんは結婚して6歳の男の子と2歳の女の子のお父さんです。
インドの女性の健康と権利のために、IPPFインドというNGOに就職し、草の根で活動をしています。

昨日のムンバイのスラムでも、今日の農村でも、女性の地位の低さが話題に上り、そのために女子教育や親の意識の改革、男性の参加などが必要だという話を聞いてきましたが、どこに行ってもそれを実践している人に出会うことができません。「だって女の子は結婚したら他の家に行ってしまうでしょう。うちの財産は持って行ってしまうしいいことがないんですよ。」そして、みな口をそろえて、「時間がかかる難しい問題」と言います。

そんな環境の中、シバジさんは男性であるにも関わらず、女性の健康と権利にかかわっているのでとても不思議。日本でもそんなに意識の高い男性はなかなかいないものですが、インドのこの状況でどうやってこの仕事に就こうと思ったのかしら。素朴な疑問をぶつけるとシバジさんはニコニコして答えました。

「僕だって全然知らなかったんだよ。今のNGOに入って女性の健康や権利について知って、自分の家でまずやってみることにしたんだ。そしたら僕のまわりが次々に健康になり平和になっていった。妻だけでなく、母親や義姉妹たちもどんどん幸せになっていくのが実感できた。彼女たちが知識を身につけ、自分の意思を持つことは僕にとっても利益をもたらすことだとわかったんだよ。このことをもっと多くの男性に知ってもらいたし、そしたらインドはもっとよくなるはずだと信じているんだ。」

なるほどねー。でもシバジさん、そうは言ってもインドではいずれにしても女性は家に入る身でしょ。世の中には自由な意思があることを知って、逆に不憫に思わないかなあ。

「僕はね、娘にも息子にも自分で自分のことを決めて欲しいと思っている。インドでは結婚相手は親が選ぶけど、僕はそうしたくないんだ。これから色々なことを学んで自分自身の意思で選んでほしいと思っている。僕は遊牧民の家に生まれて、この家系で初めて大学院に行った身だし、もちろん親は僕の結婚相手を選んだけど、僕は弟に自分で選びなさいと言った。僕と妻はそれぞれ自分のことを頑張っているし、これからのインドはもうそれがあたりまえの時代にならなければいけない。もし誰かに正しいことを教えたければ、まず自分の家の中で実践しなさい、と言うだろう。そうでなければ説得力を持たないんだ。」

今日本ではインドと言えば、ITインド、BRICSのインド、大富豪のインドというイメージが定着しつつありますが、まだインドの平均年収は30万円程度。資産一億円を超える富裕層が12万7千人もいるというデータがありますが、人口12億人のインドの中ではただの0.01%に過ぎないのです。カーストや男女差別の問題が根強い中で、経済の発展が必ずしもすべての人の生活に影響を及ぼしているわけではないようです。
それどころか、富裕層ほど男女の産み分けが増加している(超音波や中絶の医療に手が届くため)とか、経済の発展とともにダウリー(女性の結婚持参金)が高額になっているという問題があり、貧富の差と年と農村の格差、男女の差に拍車がかかっているようです。

「今はインドはトランジッション・ピリオド(変化の時)なんだよ。」
そう言うシバジさんの飲むチャイは6杯目。
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「ワカ、出されたチャイは飲まないといけないよ。村人と座って出されたチャイを飲んでジョークを言って笑えば、こちらの話を聞いて新しい価値観を受け入れてくれるんだよ」

というわけで6杯目のチャイで村での3回目のトイレ。
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そして昨日から解決していない、ズボンを濡らさないトイレの手桶の使い方、誰かコツを教えてください。

これが問題の手桶↓
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by joi-waka | 2011-09-14 03:56 | インド・ネパール
本当は学びたいスラムの女の子たち
今日はムンバイの北部にあるスラムの女の子の家に行きました。
IPPFインドというインドで女性の健康と権利を支援するNGOに案内してもらいました。

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ムンバイは2008年にアカデミーショーを受賞したスラムドックミリオネアの舞台となった場所。

女性の地位が低いインドの中でも、スラムに生きる貧しい階級の家庭では女の子たちは脆弱な立場におかれています。

何人かの女の子の家を訪れましたが取材内容は事情によりまだ公開することができません。10月になったらまとめてレポートしたいと思います。
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今回の取材でどの家におじゃましてもまず出てくるのはチャイでした。家によってそれぞれ違った香辛料が入っていてとってもおいしい。見た目以上にミルキーでスイートで何杯でもいけちゃいます。3軒以上訪問するときは要注意。なぜならどの家でも決してチャイを断ってはいけないそうです。だからトイレのないスラムではかなり厳しい状況に追い込まれます。(汗)
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お昼はインド人のスタッフ、シャマラが持ってきたお弁当を分けてもらいました。
チャパティのようなものにキャベツなどの野菜を和えたり、炒めたりしたものをくるんで食べます。辛くておいしー。だんだん右手だけでナンやチャパティをちぎることも慣れてきました。(左手はお尻を洗う手だからご飯のときは使えません。)
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ちなみにトイレはどこもトイレットペーパーがありませんが、かわりに水の入ったバケツと手桶があります。
おしりを洗ってね、ということです。これが何度やっても慣れません。すぐにズボンが濡れてしまいます。
どうやったらいいのか誰か教えてください。

さて、話はスラムに戻りますが、スラムの女の子たちは中学生になった頃、教育をあきらめる子どもが多いそうです。理由は、兄弟の面倒を見なければならない、費用が賄えない、授業についていけない、などがあります。スラムの女性は栄養が不足していたり衛生状況が悪かったりで病気になる人が多く、その場合小さな子どもの面倒は娘がみることになるそうです。費用がかかるというのは学用品など。(教育自体は無料。)授業についていけない のは、勉強をサポートしてくれる環境がないからだそうです。

学校に通わない女の子たちは16歳ぐらいで結婚します。(法律では18歳以上じゃないと結婚できないはずだけど)
教育がないまま、妊娠、出産を繰り返し、衛生状況、栄養状況の悪い中、病気になったり命を落としたりします。だからそのまた娘たちが学校に行かずに幼い兄弟の面倒をみることになるのです。

学校に行けなくなる女の子たちも本当は勉強したい。だからいくつかのNGOが彼女たちの学びを無料で支援しています。
これは、保健センターなどで補助スタッフとして活動できるようになるための就労トレーニングの様子。全員学校をドロップアウトした子どもたち。女の子でも学ぶことができるし、働いて社会の役に立つことができる、ということを教えているそうです。
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私が色々とシャマラに質問していると逆にこう聞かれました。
「あなたの国では女の子は差別されていない?女の子だから教育を断念するってことはないの?」
んー、正直そんな話聞いたことがないです。私は九州のかなり田舎の出身だけど、私の学校では進学するのは女の子のほうが多かったし。
「多分今でも田舎ではそういう考え方があるかも知れないけど、田舎ほど女の子のほうが進学率が高いということもあったりします。」
実際のところどうなんだろう。日本でもいまだに教育分野で男女差別があったりするのかな。理系に進むのは男性が多いとか、短大は女性が多い、などの現象はいまだにあるかもしれないけれど、学びたいのに女性だから学べない、というのはないような気がします。こちらもトイレの手桶の使い方と同様、どなたか知っている人いたら教えてくださいな。

スラムの女の子たちが持ち得ない機会を、私は存分に享受していたにも関わらず真面目に学んでこなかったな、などと反省しつつ、自ら学ぶためにここに足しげく通う少女たちに感銘を受けた一日でした。

一日の終わりに、同行してくれたIPPFインドのスタッフ、シャマラとバンダナにお礼。日本から途上国の女の子を支援するためのチャリティーアイテム、チャリティーピンキーリングを持ってきたのでプレゼントしました。
「全ての女の子が教育を受けられますように」のピンクブルーと「全ての女の子が安全に出産できますように」のオレンジイエロー。
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(掲載写真は全てoshioが撮影しました)

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by joi-waka | 2011-09-13 04:43 | インド・ネパール
インドで私も考えよう
無事ムンバイに到着しました。

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二日目で早速リキシャに乗ってみました。
小回りがきいて渋滞の中をするすると抜けてなかなか気持ちよかったです。(^-^)
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3キロくらいで30ルピー。(55円)
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今日はガネーシャ(ヒンドゥー教の神様)のお祭り最終日で街中祭りの装飾でキラキラ、街ゆく人もお祝いムードです。(=´∀`)人(´∀`=)
ガネーシャ⇩
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行きの飛行機の中で朝日新聞のインドに関する連載記事を読み漁りました。朝日のS記者がインドに行くならばと前日にFAXしてくださった「ガンジーの国は何処へ」全15回。記事を読んで、いかに多くの日本人がインドに赴き、魅了され、人生観が変わり、インドと共に生きる道を選んだか知りました。

ヒマラヤ遠征、出家、紅茶の買い付け、反核、子ども支援、震災。きっかけはそれぞれだけど、皆インドで悩みインドで新たな生き方を見出しています。

今回のインド出張で私も人生観が変わったりするのかな。最近私の身の回りも色々と変化があり、何だか絶妙なタイミングではある気がするけれど。

昨年中村安希さんの「インパラの朝」を読んだ時、いつか人生の岐路に立った時インドに行くような気がしてました。 こんなに早く来るとはね。インドで私は何を思うかな。二週間の旅の終わりにぜひ書いてみようと思います。お楽しみに。o(^▽^)o

さて今日の収穫。
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夕飯は大好きなチキンティッカマサラでした。


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by joi-waka | 2011-09-12 02:50 | インド・ネパール
世界人口70億人:インドの女の子の運命
今年は世界人口70億人に達する年として世界各地で人口に関する様々なイベントが開催されています。

その一環で私も来週からインドで人口問題と女性の地位に関する取材で、IPPFという国際NGOに2週間同行します。インドは現在人口12億、世界の17%の人口を誇り、2030年には中国を抜いて世界一の人口になると予測されています。

その取材の中の中心となるテーマの一つが「男女の産み分け」の問題。取材を前に色々な文献を調べていますが、調べれば調べるほど心が重くなるテーマで、現場でその状況を受け入れることができるか正直自信がなくなっています。

「産み分け」というのは難しい言い方では「女児胎児の選別的中絶」と言いますが、つまり女の子が生まれるとわかったら中絶して、できるだけ男の子が生まれる確率を高めるというものです。
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©IPPF/インド/ピーターケイトン

インドでは特にヒンズー教徒に多いのですが、男の子は「価値の高い財産」、女の子は「負債」とされています。女の子は結婚の際に「ダウリー」という持参金を支払う必要があり、これがとっても高くつきます。
現代社会では車や電化製品や現金が主流で、払えない家庭はローンを組むのだそうです。昔は鍋や家具など嫁入り道具のようなものだったのですが、消費社会化によって、近年高額化してしまったのだそうです。

女の子は「ダウリー」でお金がかかってしょうがない上に、結婚すると他人の所有物になってしまうと考えられています。
日本にもかつてあった「家制度」のように、「女性は男性の家に入り男性の家の娘になる」という概念がまだ根強く残っているためです。
そのため、女の子を育てるのは「隣の庭の植物に水をやるようなものだ」と言い、栄養や教育も男の子に比べ与えられる機会が少ないのだそうです。

また、女の子を産んだ女性は「かかあ殿下だから女を産んだ」とされ、男性は「息子をつくることができないから本物の男ではない」と笑い物になり、男性は離婚して別の女性と再婚する可能性すらあるそうです。

そのような苦しみを味わうくらいならば、と女性たちは性別検査を行い女の子を中絶してしまうのです。

結果的に、今年行われたインドの国勢調査で6歳以下の子どもの男女比が男:女=1000:914となってしまいました。

「女の子はいらない」 子供の男女比過去最悪に インド
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110523/asi11052321310005-n1.htm


この男の子を好む傾向は昔から根強くあるものですが、近年性別検査が技術的、経済的に可能になってから急速に加速したそうです。
そして、結婚する女性が足りないため、女児の誘拐、人身売買、一妻多夫制が行われています。
誘拐、人身売買は遠く離れた州から連れて来られることが多く、22の公用語と2000以上の方言があるインドでは、つれて来られた女性は脆弱な立場に置かれてしまうのだそうです。

この最悪の状況を改善するため、性別のための中絶は禁止され、ダウリーも禁止されましたが、状況は全く良くなりません。

数ある人口問題や妊娠・出産を取り巻く問題の中で「産み分け」の問題はとても複雑です。産み分けのために中絶を行っていた医師に違法なのにどうしてやるのか問いただしたところこう答えたそうです。
「女性を助けているのです。もし女性が娘を望んでおらず、息子を産むことができなければ、夫や姑に殴られ、離婚され、捨てられてしまうかもしれません。」

目を伏せたくなるけれど、向き合っていかなければいけない問題。
女の子の地位をめぐる問題はアジア全体の共通の課題でもあります。

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©IPPF/インド/ピーターケイトン

出典:「インドの産み分けの背後にあるもの」ジョツナ・グプタ

IPPFとジョイセフは女性たちの性に関する健康と権利(sexual reproductive health and rights)を推進するため活動をしています。

↓インド行きまであと4日↓
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by joi-waka | 2011-09-06 19:32 | インド・ネパール
シルクロードでお年玉。イードのお祭りの話
ついに今年もラマダン(イスラム教の断食月)が明けました!
何かの理由で断食していた皆様お疲れ様でしたー。

早速アフガニスタンのババックからチャットが。
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「イード・ムバラク!日本はどうだい」
「まあまあだよ。今年のイードはどう?楽しんでる?」
「すごい楽しいよ。ワカも早く来た方がいいよ。重要なことを逃しちゃっているよ。」

ラマダン(断食)明けはアフガニスタンでは日本のお正月のようなお祝いムードに包まれます。これはEID(イード)と呼ばれます。
全員断食をやめ、お祈りを済ませた後、家族や親せき、知人同僚に「Eid Mubarak (イード・ムバラク)」(イードのお祭りおめでとう!ラマダン明けたよおめでとう!)と挨拶をして、お祝いの食事を楽しみます。

イードのお祈り(Eid Gah)をするババックの家族たち
(本人の同意のもと掲載)
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1週間ぐらいの休みがあり、パーティを催したり、旅行に出たり、犯罪や他人に迷惑をかけることでなければ
とにかく心から楽しめることを何でもやってよいことになっています。断食したり、禁欲したりして溜まっていた欲求を全て解放して楽しんでいいのです。

子どもたちにとってイードは大人以上に楽しみなものです。とてもカラフルなドレスを着て隣近所、親戚を訪れます。

ババックの子どもたちのドレスアップ。なぜかスイカと写真撮影。
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こんなふうにふざけるのもまた楽しい↓
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そして極めつけは、大人たちからの現金のプレゼント。これは日本で言うお年玉のようなもので、Eidee(イーディ)と呼ばれています。

日本では昔は子どもたちが着物を着て「新年明けましておめでとうございます。」と隣近所にあいさつをしては大人からお年玉をもらっていましたが、アフガンスタンではドレスを着て「イード・ムバラク」つまり「ラマダン明けましておめでとうございます。」と言って大人からイーディをもらうのです。

街にはお祝いの音楽があふれ、市場には牛、羊、スイカなど豪華で新鮮な食材がならびます。みんなニコニコ幸せを分かち合います。

日本で年賀状を出すように、アフガニスタンでもイードのカードを出します。

ババックが日頃お世話になっているアフガニスタンの関係者に出したカード。ジョイセフの名前も入れてくれています。
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保健省や地域行政、宗教指導者(シューラ)たち、教員など日頃支援活動でお世話になっている関係者に送りました。

かつてアフガニスタンはシルクロードの中継地点でした。西洋とアジアの文化がここで融合しガンダーラ美術が生まれました。
多くの文化がシルクロードを通じ日本にも渡ってきたので、日本とアフガニスタンにはいくつもの共通の文化があります。
アフガン人は緑茶をよく飲みますし、茶柱が立つと大喜びします。天気雨はやはり狐の嫁入りと言うらしいです。結構いろいろ共通点があるのです。

いつかシルクロードで日本の起源を探る旅に出たい!と思っていますが、先日もBS「エルムンド」で面白い番組をやっていました。

アフガニスタンの北に位置する、カザフスタンという国に日本の落語家、林家彦いちさんが旅をして落語の起源をさぐるという番組。そしたらカザフスタンに本当に落語のような小話の文化が残っていて、日本の小話を披露すると観客が大笑いするという内容。
昔から「シルクロードにいそうな顔してるよね」と言われて来た私だけに、なんだかルーツを見つけたような満足感に浸ってしまいました。

さて、インド出張まであと一週間。
どうやら到着する9月10日はヒンズー教のぞうの形をした神様、ガネーシャのお祭りの真っ最中だそうです。こちらも楽しみ!

お祭りとパーティが大好きです↓
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by joi-waka | 2011-09-02 18:18 | アフガニスタンの人々