
昨日のブログにメールなどでコメントしてくださった皆様ありがとうございました。
やっぱり女子の差別って日本だと理解しがたいというのが大半のようですね。
日本の先人たちが今のインドのように苦労して変革をもたらしてくださったことに感謝しなければならないですね。
今日はムンバイから車で二時間半ぐらい北にある稲作の村を訪ねました。インドの農村の女性たちがどのような境遇に置かれてどういう問題をかかえているかを見聞きしてきました。

今日もどの家でもものすごーく美味しいチャイが出てきました。おかわりしてもいいぐらい美味しいのでついつい飲んでしまいますが、昨日のスラムでの取材同様、トイレに行きたくなり危険です。
本日5杯目のチャイ@インドの農村の家

今回は極秘ミッションなので取材内容についてブログに書くことができないのですが
どうにかして誰かに知らせたい、と思うほど衝撃を受ける経験をしてきました。
気持ちが熱いうちに書きたいのが山々ですが10月末もしくは11月ごろ、解禁になったら
書きたいと思います。

さて、取材内容に触れることができないので、それ以外のことを書きたいと思います。
今日取材に同行してくれたのは、IPPFインドのシバジさん。
年齢を聞きたかったのだけれど、聞くと自分も聞かれるので聞けませんでした。(・・);
多分同じぐらいかな?それとも私より若かったりして。
インドの男性はみんなひげを生やしているので年齢不詳。自分より年に見えてもたいがい若かったりします。

シバジさんは結婚して6歳の男の子と2歳の女の子のお父さんです。
インドの女性の健康と権利のために、IPPFインドというNGOに就職し、草の根で活動をしています。
昨日のムンバイのスラムでも、今日の農村でも、女性の地位の低さが話題に上り、そのために女子教育や親の意識の改革、男性の参加などが必要だという話を聞いてきましたが、どこに行ってもそれを実践している人に出会うことができません。「だって女の子は結婚したら他の家に行ってしまうでしょう。うちの財産は持って行ってしまうしいいことがないんですよ。」そして、みな口をそろえて、「時間がかかる難しい問題」と言います。
そんな環境の中、シバジさんは男性であるにも関わらず、女性の健康と権利にかかわっているのでとても不思議。日本でもそんなに意識の高い男性はなかなかいないものですが、インドのこの状況でどうやってこの仕事に就こうと思ったのかしら。素朴な疑問をぶつけるとシバジさんはニコニコして答えました。
「僕だって全然知らなかったんだよ。今のNGOに入って女性の健康や権利について知って、自分の家でまずやってみることにしたんだ。そしたら僕のまわりが次々に健康になり平和になっていった。妻だけでなく、母親や義姉妹たちもどんどん幸せになっていくのが実感できた。彼女たちが知識を身につけ、自分の意思を持つことは僕にとっても利益をもたらすことだとわかったんだよ。このことをもっと多くの男性に知ってもらいたし、そしたらインドはもっとよくなるはずだと信じているんだ。」
なるほどねー。でもシバジさん、そうは言ってもインドではいずれにしても女性は家に入る身でしょ。世の中には自由な意思があることを知って、逆に不憫に思わないかなあ。
「僕はね、娘にも息子にも自分で自分のことを決めて欲しいと思っている。インドでは結婚相手は親が選ぶけど、僕はそうしたくないんだ。これから色々なことを学んで自分自身の意思で選んでほしいと思っている。僕は遊牧民の家に生まれて、この家系で初めて大学院に行った身だし、もちろん親は僕の結婚相手を選んだけど、僕は弟に自分で選びなさいと言った。僕と妻はそれぞれ自分のことを頑張っているし、これからのインドはもうそれがあたりまえの時代にならなければいけない。もし誰かに正しいことを教えたければ、まず自分の家の中で実践しなさい、と言うだろう。そうでなければ説得力を持たないんだ。」
今日本ではインドと言えば、ITインド、BRICSのインド、大富豪のインドというイメージが定着しつつありますが、まだインドの平均年収は30万円程度。資産一億円を超える富裕層が12万7千人もいるというデータがありますが、人口12億人のインドの中ではただの0.01%に過ぎないのです。カーストや男女差別の問題が根強い中で、経済の発展が必ずしもすべての人の生活に影響を及ぼしているわけではないようです。
それどころか、富裕層ほど男女の産み分けが増加している(超音波や中絶の医療に手が届くため)とか、経済の発展とともにダウリー(女性の結婚持参金)が高額になっているという問題があり、貧富の差と年と農村の格差、男女の差に拍車がかかっているようです。
「今はインドはトランジッション・ピリオド(変化の時)なんだよ。」
そう言うシバジさんの飲むチャイは6杯目。

「ワカ、出されたチャイは飲まないといけないよ。村人と座って出されたチャイを飲んでジョークを言って笑えば、こちらの話を聞いて新しい価値観を受け入れてくれるんだよ」
というわけで6杯目のチャイで村での3回目のトイレ。

そして昨日から解決していない、ズボンを濡らさないトイレの手桶の使い方、誰かコツを教えてください。
これが問題の手桶↓
